現状ビジネスの把握

ビジネスモデルの構成要素を理解したら、それぞれについて現状のビジネスにおける実態を記述していきます。市場や顧客であれば、今のビジネスがどのような市場で行っているのか、そのときの顧客をどうやって定義しているのかを書きます。セグメンテーションとターゲッティングです。

そのときの評価軸は自分で考えるのがいいのですが、このあたりはマーケティングの教科書に出ていますのでそれを参考にしたらいいと思います。商材については、従来だと割と単純で、単一製品だとか分かりやすいサービスといったものが主体でしたが、最近ではいろいろなものを組み合わせたものだとか、モノとサービスをセットにしたものとかが多くなっています。そのあたりをよく見てほんとうの商材を書いていきます。

この市場・顧客と商材が書きだせると後は比較的簡単ですが、ビジネスチェーン、サプライチェーンと商流モデルが混同される場合があります。前者はモノの流れで、後者はお金が絡んだものになります。

現状を記述する上で注意しなくてはいけないのが、この場合は事実情報を淡々と書くと言うことが大切で、変に曲げないことです。よく自分の思いだとか、こうありたいといった願望を含めてしまったりしますが、そうではなくて乾いた表現を心がけます。

こうして書きだしていくわけですが、このビジネス自体がどういうものであるかが明確になっている場合はそのあと強み、弱み分析に行ってもかまいませんが、そうでない場合は、ビジネスモデルの構成要素の重要度分類をして、そこからKSF(重要成功要因)を規定したほうがいいと思います。

すなわち、いま行っている事業というものを構成している要素の中でどれが重要なのかということをABCランクで表示します。例えば、商品の魅力という点が重要であるとか、化粧品のようにブランド力だとか、いや大事なのは設備能力や人材だというような評価を行い、その重要度に応じてABCに分けるわけです。

そして次に、そのなかでAランクに指定されたものを吟味して、さらに最も重要なものを選び出して行きます。これがいわゆるKSF(Key Success Factor)になります。ただし、気をつけなくてはいけないのが、それは状況によって変化するということです。内外問わず環境が変化した場合はこのKSFも変化しますので、その見極めが大事になってきます。

こうして、事業の成功のための重要な要件を頭の中に入れて、強みと弱みの分析に入っていきます。
 

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This page contains a single entry by Masanori Wada published on December 6, 2010 9:49 AM.

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