前回は、Whatすなわちプロセスの仕組みを考えるとき既成概念から離れて新しいコンセプトのもとで考察すべきだとし、「Process Oriented」」「Operation Excellence」「Collaborative Work」というコンセプトを提示した。この考え方をベースにWhatをみていきます。

なぜ、オペレーションから発想すべきなのでしょうか。ここはなかなか気がつかないのですが、非常に重要なことです。つまり、上にあげたコンセプトの二番目にあるOperation Excellenceというのは、従来のように作ったら終わりではなくオペレーションして成果を上げて初めて終わりになるということを意味しています。ですから、成果をあげられるものでなくては使わないぞというユーザの意思であり、使ってもらってこそのシステムの価値が出るのです。

もう何度も言っていますが、作ってナンボではなくて使ってナンボなのです。使ってナンボと言っても単に使うだけではなく、結果的に目標を達成して事業成果に結び付かないと意味がありません。従って、オペレーションという中には、コントロールという意味合いも含んでいることを忘れてはいけません。コントロールというのは、制御対象の測定値が目標から乖離していた場合、それを近づけようとして手を打つことです。

プロセスマネジメントの重要な要素にこのコントロールという概念があることも忘れてはいけません。というかある意味肝のところでもあります。戦略目標からKGIとかKPIといった定量的な指標に落ちてきて、さらにプロセスメトリクスというようなオペレーションレベルの指標となります。こうして、定性的であいまいな指標ではなく、具体的な目標値をコントロールすることで成果を出すことが求められているわけです。

それと、コントロールできるかどうかは、測定値をきちんとモニタリングできているのかも大事になってきます。当然正しく、そして所定のタイミングでセンシングできないと適切なレスポンスが返せないのである。このセンス&レスポンスが不十分だと、手を打つタイミングを逃したり、危険を察知するのが遅れたりする。化学プロセスなどはここが命でうまくいかないと事故を起こしたりしてしまいます。ビジネスプロセスも基本的には同じ考え方でみていくべきだと思います。

以上のように、正確なモニタリングにより、適正なコントロールが行われ、結果的に効率的なオペレーションが維持されている状態が必要があって、それを実現させるために使う道具は何かという話です。よくそれはプラントのように自動制御でやればよいのではと言われます。

しかし、実は化学プランスのようなものとビジネスプロセスの違いがあって、何が違うかというと、科学的、論理的なのか、そうでないのかということです。ビジネスプロセスは、人間の判断という要素がたっぷり入りこんでいますので、非科学的で非論理的な部分が多いからです。ですから、多くのビジネスプロセスには、自動化されたシステムではなく、人間が使う道具が欲しいのです。
  

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This page contains a single entry by Masanori Wada published on March 16, 2012 10:42 AM.

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