このブログで盛んに"プラットフォーム"という言葉を使っているのでちゃんと定義しておかなくてはいけない。プラットフォームというとeWordには「あるソフトウェアやハードウェアを動作させるために必要な、基盤となるハードウェアやOS、ミドルウェアなどのこと。また、それらの組み合わせや設定、環境などの総体を指すこともある。」と書いてある。

ただ、これだとコンピュータシステム的な表現であるので、業務システムを対象とするともうちょっと変えて、業務システム開発プラットフォームとか業務オペレーションプラットフォームといった何かの活動を行うための基盤といった趣で考えてみます。今世の中にあるプラットフォームらしきものではグループウエアや業務パッケージがオペレーション向けというと感じですが、他のおおかたは開発に向けてではないでしょうか。

少なくとも、できあいではなく業務システムを構築しようとするときにオペレーションを前面に出したソフトウエアってあるのだろうか。つまり、オペレーションの道具としてこんな機能が付けられるとか、画面レイアウトが作れるといった見方で設計していくようになっていないように思うのである。要するに、極論するとデータベースを作るために、データの登録画面と検索画面を作ることが実装だと思っている節がある。

悲しいかなほとんどがデータ登録フォームをつくれば、そこにデータを入力し、検索してレポートを出力することができるのでそれがオペレーションであると思っているのではないだろうか。しかし、データが確定してからあとはそうかもしれませんが、そのデータを確定しようとか、ある判断をするとかいったアクションは業務オペレーションとは違うということなのだろうか。

これまでの業務システムの最大の問題点は業務オペレーションという概念が乏しいことに尽きる。コンピュータが計算するためにコンピュータが要求しているところにデータを入れてやっているわけで、これではコンピュータのオペレーションのためのプラットフォームでしかないといえる。だから、これからプラットフォームは日々リアルタイムで業務オペレーションを行うためにどういったUIが必要で、どんな機能を持つべきかをちゃんと考えたものにしていかなくてはいけない。システムを作るためプラットフォームはもいい。

では、「kintone」は業務オペレーションのためのプラットフォームなっているかというと残念ながら基本的には従来型のWebデータベースである。オペレーションからの発想というより、開発からの発想である。だから、フォームの設計・配置とかいったことはいとも簡単にできる。またあとで詳しく説明していきますが、本当にぼくにでもできるくらい簡単です。

さて、その「kintone」をいかに業務オペレーションを見据えたプラットフォームに近づけるかがこの稿の最大のテーマになる。そんなことよりコードを書いた方が早いのではという人もいると思いますが、単に画面を作るだけではないわけで、セキュリティだとかパフォーマンスだとか、ユーザ管理など様々な機能が付帯されて初めて業務システムとして体をなすから、それらを全部作り込みますかという話である。

しかも、開発、テストといった工程もけっこうな工数を取られるわけで、それよりも多少機能不足のところがあってもいいとして、そこは手作業でカバーするといった対応がベストだと思うのである。さて、どうしたら既成のWebデータベースでオペレーションプラットフォームの要件を満たすことができるのだろうか。

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This page contains a single entry by Masanori Wada published on May 30, 2012 10:44 AM.

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