それでは、サンプルをベースに実際に設計から実装までを行ってみます。サンプルとして、標準在庫品の見積依頼を受付けて見積書を提出するまでのプロセスを考えてみましょう。前回説明した設計作法に則ってやってみます。

作法その1 「プロセスの始点と終点を決め、プロセス名を付けます」
この場合は、顧客接点のプロセスになりますから、始点から先に決めて行きます。標準品ですから、要求がはっきりしていますので、要求を以来に変えるまでもなく「見積依頼受付」が始点で、「見積書提出」が終点となります。プロセス名は「標準品見積提示プロセス」でよいでしょう。

作法その2 「中間となるアクティビティは単位意思決定と作業が主なものになります」
お客さんが見積を依頼するとき何を教えてくれと言っているのでしょうか。言い換えれば、どんなことが記載されている見積書を出してくれと言っているのでしょうか。ここでは、あまり詳細にはしないで基本的な事項で考えて行きます。それはどんな商品をいつまでにいくらで売ってくれるのか、つまり商品仕様と納期、価格ということになります。

作法その3 「コンテを書いてプロセス概要表にまとめる」
ということで、見積を提示する業務のあらすじは、お客さんからの見積要求を受付け、最初の意思決定はお客さんの要求に合った商品名、型番、数量を確定することになります。次が納期と納入条件といったこと、そして売価ですね。それと確定されたデータを基にして見積書を作成される作業があります。作成された見積書が承認されるとお客さんに送付して、データベースに登録されます。これがコンテです。

次に「プロセス概要表」を作成することになります。それぞれのアクティビティでどんなデータを確定し、そこで使う業務ルール、参照情報は何かを書き出します。ここでは、簡単のために付帯情報やロール、メトリクスは外してごく基本的なことしか定義していません。それを書くと次のようになります。実際には多くの情報が定義されることになります。
 
   アクティビティ   確定データ・判断・作成文書        業務ルール       参照情報
見積依頼受付  案件No、案件名、依頼日、依頼者  
商品選択     商品名、型番、数量                           商品カタログ
納期確定     納入日、納入条件          
価格決定     見積価格                  見積価格決定ルール
見積書作成     見積書
見積書送付     送信日

これで設計が終わりになります。この情報を基にkintoneのフォームと一覧表の設定を行っていきます。
  

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