4回にわたって実際の画面をみながら実装の方法を説明しましたがいかがでしたか。いたって簡単なサンプルにしましたので、情報量が少ないかもしれませんが、大体の感じはつかめたのではいでしょうか、今回は説明していませんでしたが、他にメール通知だとか、アクセス権の設定、レポートといった機能もあります。

何回も言っていますが、kintoneはあくまでWebデータベースですから、プロセス管理、プロセス表現は苦手です。ですから無理やり使っていることは否めません。例えば、BPMSやワークフローシステムだと、エンジンが自動的に進めてくれますが、それがありませんから、人間がステータスを登録するという泥臭いことをしています。

また、最大の問題はプロセスオペレーションという観点から見た場合、あくまでデータの登録、それも一度に入力するという考え方ですから、組織としてチームとしてコラボレイティブな意思決定を連鎖させていく場としては不十分です。しかしながら、コメント欄もあり、リンクによる情報取得もでき、進捗表も表現できたので、何とか実用に供せると思っていますし、既に実績もあります。徐々にバージョンアップもやってくれますので期待したいと思います。

さて、これでこのシリーズは終わります。お金をかけずに、そしてユーザ自身ができてしまうことを狙ったやり方を提示したわけですが、大事なことは、ITシステムを作ることではないということで、まずは自分たちの業務をオペレーションするためのプロセスを設計して、それを手持ちのITでやるとしたらどうなるかを見ることから始めたらどうでしょうか。

そこで、やりたいことができない、あるいは不十分なところはどこか、お金をかけて新たなITシステムを導入する方が得なのか、人間がやっておけばいいかもしれないといった検討を行うことをします。従前のやり方はITありきのようなところがあって、ITがこんなことができます、こういういい機能がありますと言っているからそれを使いましょう、どう使おうかという態度になっている気がします。

このシリーズのタイトルが「kintoneを使いたおす」となっているので誤解してほしくないのですが、「kintone」がこんなことができるからそれを使ってという発想ではありません。最初のエントリーでも書きましたが、本法はまだkintoneがなかったときに実際の行ったもので、「サイボウズデヂエ」というデータベースソフトを用いたものでした。このときもお金がないので新しいソフトを買うわけにもいかないときの工夫の結果として、すでに保有しているものを活用したのです。

つまり、プロセスありき、オペレーション優先のアプローチなのです。既成のソフトウエアやパッケージの機能優先ではありません。このオペレーションではITを使った方がいいから、それに適したソフトウエアを持ってくる、ただコスパが合わないなら手作業でいいといった感じです。コストダウンのために高価なソフトウエアを導入するというばかなことがないようにします。

残念ながら、めざす業務オペレーションをすべて実現してくれるソフトウエアはないので、どうしてもよく言えばベストオブブリード、悪く言えばつぎはぎでやらざるを得ない。これはSOAとかクラウドの出番になってくるわけです。そういう意味で「kintone」は業務プロセスの中核(中核とは何かは、mark-wada Blog書いていきます)に置くのは有効かと考えています。ぜひ、みなさんも使ってみて実感してみたらいかがでしょう。ただし、しつこいようですが、ちゃんと業務プロセスを設計し、オペレーションイメージを持ってからですでよ。おわり。




No TrackBacks

TrackBack URL: http://blog.wadit.jp/mt/mt-tb.cgi/64

Leave a comment