■    ビジネスサービスを使うのをお手伝い

ビジネスサービスということを考えるとITから発想することは避けなければいけません。あくまでビジネスありき、業務ありきですから、当然そこから切り込んでどういったものが必要なのかという視点が重要です。ですから、ITシステムを持ってきて、そこにある機能をどうやって使うかということでは、ユーザが欲しいサービスにはなりません。

そして、よくある間違いは業務システムを新しく作ろうとすることです。これはあくまで業務システムのことを言っていますので誤解しないようにしてください。もちろん、ソフトウエアやツールなどは作るわけですが、業務システムはビジネスを実際にやっている限りどこにでも存在しています。それが、ITでできている場合もありますし、全くITを使わない場合もあります。

ウエブから申し込むと人間が介在しない全自動でサービスを受けられるなんてこともありますが、街の八百屋さんのようにITはどこにもなくてざるの中からおつりが出てくるなんてこともあるかもしれません。しかしながら、どちらも顧客要求に応えるシステムになっている点では同じなのです。ですから、そのシステムが思ったように動いて欲しいというのが使う人の要求になります。思ったようにというのは、お金をかけて速くして欲しいという人もいますし、いや遅くてもいいからお金をかけたくないというのもあるかもしれません。

これはあくまで使う人の考え方によります。ところが、それじゃあダメだからこんなやり方やいい道具があるから使わなければと指南する人がいます。コンサルタントとか呼ばれる人たちです。でもそれってよく考えてみるとおかしな話になると思いませんか。そのビジネス、その業界なりの専門家は誰でしょう。業界トップの例を持ってきて同じようにやれば業績が上がりますよというのも変ですよね。要するにユーザの人が一番業務を知っているのです。

結局は、お仕着せのものでうまくいくはずがありません。自分たちで自分たちのビジネスをとことん考え抜いた結果として、独自のビジネスモデル、ビジネスプロセスを持っていないと生き残れないと思うのです。人に教えてもらってビジネスをやっても長続きせず、いずれ化けの皮が剥がれます。ですから、いずれにしろ自分たちで考えるしかないわけで、そこでどうやってサービスを使うのかをお手伝いするという精神が大事になってきます。

Webサービスとの違いはここで、あくまでサービスを作ってプッシュするのではなく、ユーザから欲するサービスを引き出すプル型の対応が必要になります。ビジネスの主体者であるユーザが腹に入る、腑に落ちる、納得感をもつことを優先させるという心構えを忘れないようにしたいものです。
  


No TrackBacks

TrackBack URL: http://blog.wadit.jp/mt/mt-tb.cgi/70

Leave a comment