■ ビジネスサービスの企画って何?
Webサービスだと企画というのはどういうものかはわかりやすいと思いますが、さあそれではビジネスサービスの企画ってなんでしょうか。まず、一般的にやられている業務システム開発を考えてみましょう。企画なんてフェーズがあるのかという疑問が湧いてきます。スクラッチで開発するにしても、パッケージを適用するにしても、企画づくりの流れでいうと⑦のデザイフェーズから入っているように見受けられます。

要するに、データベースと画面の設計から入るというイメージでしょう。ユーザから要求をヒアリングするからそれは企画でしょうというかもしれませんが、そこには哲学とか「これが欲しい」というアイデアとかはあまりないように感じられます。サービスというのは、送り手と受け手が双方でコンセプトを共有して初めてサービスが成り立っていきます。一方的だとどこかでうまくいきません。

これまでのやり方でこうしたコンセプトの共有ということはあったでしょうか。どうも一方通行のような気がします。パッケージなんかは送り手の押し付けですし、スクラッチだとユーザのわがままを仕方なしに受けるなんてことが起きています。これから大事なことは、お互いに良いサービスを作り、使うのだという意識をもつことだと思います。

そこからは、企画の流れに示したようなステップを踏むことの必要性が見て取れます。ただ、さあアイデアを出してください、出しましょうといってもそう簡単なものではありません。現実的なやり方は、現状の問題点を探すことだろうと思います。Webサービスでも個人生活でこんなこと欲しいので何とかならないかといった発想をします。駅の時刻表はあるけど、どういう経路を行けば一番早いかを教えてもらうとうれしいなということで乗換案内サービスが出来たりするわけです。

ビジネスの世界でも基本的には同じですが、Webサービスがどちらかというと問題解決というより、もっと楽しく、もっと気分よくといったプラス方向のサービス指向ですが、ビジネスサービスではどうしても、問題があるのでそれを解決する方向が主になります。ここの処理に時間がかかるからもっと速くできるようにしたいなんてことが多くなります。

これは仕方ないことですが、これからの業務システムではサービス指向にすること、さらにプラス方向のサービス化を考えて行きたいものです。すなわち、日常の仕事がやらされてる感から、やってる感へ変えるとか、自分の仕事の成果が組織に貢献できたらみんながいいねと評価してくれるといったサービスを取り込めたらいいなあと思っています。

そのためにも一旦自分たちの足元をじっくりと見直したらいいと思います。会社はどう動いているのか、組織はどうしてあるか、どうあるべきか、その中の個人の役割は、それを実行するのにどんな障害があるのか、なぜ不機嫌な職場になっているのかといったことをじっくりと考えてみる必要があるでしょう。何となく、効率化や自動化を目的としてシステムを導入してやしませんか。そこを見直すことも企画の大きな目的でもあるのです。
 

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