■ ハイブリッッド型アプローチ

ビジネスモデル起点でビジネスサービスを企画していくわけですが、そこでいきなりビジネスサービスを浮かべるというのもなかなか難しいでしょう。ビジネスサービスというのは結局ビジネスプロセスのどこかを切り取ったものであるとも言えるので、ハイレベルのビジネスプロセスに展開してから吟味、導出を行ったほうがよいと思います。

それを、まっさらのところから始めるのも難しいものです。そんな時には参照モデルを利用するのも一策です。企業というものが登場してきてから、あまたのビジネスモデルが現出しているわけだから、そのなかから成功モデルを抽出して標準化すれば参照モデルができます。そうしたものをお手本にしたら時間の節約にもなるし、抜けがないものになるのです。そうした、参照モデルの代表的なものは次のようなものがあります。

1.VRM(Value Reference Model)
2.PCF(Process Classification Framework)
3.SCOR(Supply-Chain  Operations  Reference)
4.DCOR(Design-Chain  Operations  Reference)

こうした参照モデルは、汎用性を持たせているがゆえにわりと抽象度の高いところで止めています。細かくすればするほど個別性というか特有な要素を入れなくてはいけなくなって、カテゴライズし派生させて複雑化してしまうからです。ですから、そこからのサービスへの落とし込みは個別にやる必要があります。

その時、ハイレベルのモデルプロセスをさらに詳細に分解していくトップダウンアプローチでは限界があります。先ほど言ったようにモデルはどれにもあてはまるように網羅的な作りになっていて、どうしても冗長的ですから要らないものをそぎ落とす作業が必要になります。ではそうしたそぎ落としはどうやったらよいかというとボトムアップ的にやらざるを得ません。そのビジネスに何が必要なのかは、実際のビジネス形態から発想されるからです。

つまり、おおかたの枠組みはモデルベースでトップダウン的に固めておき、その要不要を含めた中身はボトムアップ的なアプローチでサービスを導出するというのが現実的な解であると考えています。これがハイブリッド型のアプローチです。トップダウンの網羅性であるがゆえの冗長性とボトムアップのAsIsベースであるがゆえの抜けという弱点を補完するやりかたです。

ところで、ビジネスモデルというとついお金儲けのスキームみたいな捉え方がされます。昔はビジネスモデル特許というような話題があったと思いますし、最近ではネットビジネスの広告モデルとが携帯課金モデルとか、はたまたAKB48モデルとかが喧伝されています。確かに、ビジネスモデルといえばそうなのですが、ここではもう少し広い意味でビジネスモデルと言っていますので注意してください。

ちなみに、今例をあげたものは狭い意味のビジネスモデルで収益モデルあるいは商流モデルといった表現にしています。ここにも参照モデルのようなものがあってぼくは「ピクト図解」というのを利用しています。このように参照モデルとリアルモデルをうまく組み合わせてサービス定義をしていくのが大事になってきます。
 


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