さてこれからは企画の話になります。「Webサービスのつくり方」という本では次のように書いてあります。

Webサービスにおいて、「何を」つくるかは最も重要なことです。いくら崇高な技術を持っていても。「何を」つくるかによって、その技術が生きるか死ぬかが決まってきます。何をつくるかをしっかり決めることにより、実際に本番用のコードを書く実装の段階にも確信が持てますし、リリースした際に得られるフィードバックも活きてくるでしょう。

ここに書かれていることは、Webサービスだけにとどまらず業務システム、すなわちビジネスサービスについても言えることではないでしょうか。「WhatはHowに優先する」ということを忘れないようにしたいですね。

■ 企画づくりの流れ
何となく頭の中で思い巡らしただけでは企画は生まれてきません。それなりの型があります。次の7つの項目を決めることです。
①    哲学
②    アイデア
③    テーマ
④    コンセプト
⑤    名前
⑥    デザイン
⑦    内部設計

ここで留意しなくてはいけないのは、Webサービスとビジネスサービスでは、粒度的にレイヤーが一段違うように思います。つまり、ビジネスサービスはWebサービスのレベルのものの集合になっていると考えられます。しかしながら、上記の流れや基本的な考え方は同じように大事だということです。

ではそれぞれで見ていくと、哲学というのは、「Webサービスのつくり方」では"特定の興味に関する揺るがない気持ちのこと"と言っています。これをビジネスサービスに当てはめて考えてみましょう。"仕事を気持ちよくやりたい"ということかもしれません。あるいは、"自分を成長させてくれるもの"かもしれません。そこは会社にとって、また組織にとって揺るがないものを選択すればよいのですが、お気づきかもしれませんが、従来のビジネスサービスでこうした見方をしたでしょうか。効率一辺倒でしか見ていなかったのではなしでしょうか。哲学をしっかりと考えてから取りかかりたいものです。

次のアイデアは簡単にいえば、哲学を叶えるために「これが欲しい」というものを挙げて行くことです。そして、哲学をより具体的な形に落とし込んで狙っていくエリアがテーマになります。アイデアが出て、テーマが決まるとだんだん見えてきますよね。それを一言で表現したものがコンセプトになります。そして、名前付けをするのですが、ビジネスサービスではそんなに重要ではないと思いがちですが、意外と注意したほうがよいと思います。名は体を表すからです。

あとは、デザイン、内部設計といった従来よくやられていて、それなりの考え方がいっぱいある領域です。ここへ来ると、「何を」から「どのように」に入ってきますが、企画の段階では、あまり細かいところに踏み込まない方がよいでしょう。しっかりと「何を」つくるのかを固めることをして、その「何を」に気持ちや、思いや、願いなどを埋め込んでおくことが大切なのです。
  

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