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■    kintoneを使ったアプリ作成手順(5)

さて、一般設定からフォーム設定そして一覧の追加の手順を示しましたが、最近、kintoneのバージョナップがあって、追加機能も含めてわかりやすく説明してくれていますので、そちらを参照してください。ここでは、プロセス設計で作成した「プロセス要素表」とkintoneのパーツのマッチングについてです。下表の対応表を見ていただければわかると思いますが、全くマッチングするというわけにはいきませんが、なんとか表現できます。
マッチング.png
いちいち説明するのは省くとして、特徴的なところを説明します。それは「グループ」というパーツの使い方です。前々回のパーツの説明ではグループを「フィールドをグループ化して、グループ内のフィールドの表示/非表示を切り替えられるようにするパーツ」ということでした。

このパーツのおかげで、マクロプロセスフローが表現できて、まさに意思決定の連鎖がわかりやすい形で実現できるようになりました。結局プロセス管理というのは案件単位でその案件がどういう経過を辿って終わらせたかを制御し管理するわけですから、それが一覧的に見えるのがうれしいですね。

しかしながら、問題があります。それは、オペレーションのコンソールとして適当かという問題です。ということでオペレーションのやり方をみていきましょう。基本はアクティビティを順番に処理して行くことになります。具体的には、フィールドグループにある入力フィールドにデータを登録して行くことです。データ入力は編集モードで行い、必要なデータ入力が終わると保存し、設定完了とします。これを繰り返して、全部の入力が終わるとそのプロセス(案件)は完了します。またプロセスの進捗は、進捗一覧表で監視、管理し、案件処理の結果は、グラフ等を参照して分析します。

お気づきかと思いますが、ちょっと違和感がありますよね。基本的には、一回で全部のデータを登録するようになっています。大方の業務アプリはこうなっています。実は、kintoneには「プロセス管理」という機能があって、そういう意味では一括入力というより、ワークフローになっていますが、データの登録ステータスを進めていく機能なのですが、意思決定系のプロセスだと行ったり来たりする柔軟性が必要となるので、あまり使えません。ただ、新バージョンではAPIが充実しましたのでこのあたりも工夫できるかもしれません。

まあ、機能を説明してもなかなかわからないと思いますので、ここで開発編を終わらせて、次回からは実際に業務アプリを作っていくという「アプリ作成」編に移ろうと思います。

■    kintoneを使ったアプリ作成手順(4)

前回は、各パーツの説明をしました。フォームの設定では、これらのパーツをドラッグアンドドロップで配置していきます。例えば、案件名だと文字列(1行)を置いて設定で「案件名」というフィールド名にしておけばよいですし、いつ受付けたかを登録するのであれば日付のパーツを置き「受付日」という名前にしておきます。

また、選択するような場合には、一つしか選べないのか、複数でもいいのか、候補の中から選ぶようにするのかといったことを勘案して、ラジオボタン、チェックボックス、ドロップダウンを配置していきます。このあたりは、別の機会に実際にアプリを作りながら説明していきます。 



setteigamen.bmp


フォームの設定が終わると、一覧の追加に行きます。Webデータベースは基本的には、データの登録画面と一覧画面から成っています。フォームの設定でデータ登録画面を生成すると、その登録されたデータを一覧形式でみれるように設計します。一覧画面を作るためには一覧の追加をクリックします。次のような画面が現れます。
 

一覧追加.png

まずは、一覧名を適当につけます。案件一覧とか、受注一覧とかいったものです。次に、レコード一覧の表示形式を表形式とカレンダー形式のどちらかを選択します。カレンダー形式というのは文字通りカレンダーが出てきて、その日付にデータを表示するもので、例えば、納期を表示できるようにするとかといった使い方になります。ただ、多くは表形式となりますのでそれで説明します。

この画面を開いた時点で、フォームの設定で配置されたフィールドが出てきますので、一覧表の横に並ぶ項目として設定します。これもドラッグアンドドロップで簡単に配置することができます。また、一覧表に表示するレコードの絞り込みもできますので、その条件を設定しておくと、ある特定のグルーピングで表示することもできます。

この表はいくつも作ることが可能ですので、見たい切り口に沿ってフィールドを選択することになります。プロセス中心のアプローチでは、マクロプロセスとして、進捗管理ができることが大事なので、この一覧表を利用することになります。案件の意思決定のステータスを時系列(プロセス順序)に並べておくと、どこまで進んだのかといった進捗管理が可能になります。
   



■    kintoneを使ったアプリ作成手順(3)

前回は、フォームの設定というところまでいきました。設定画面には、左側にパーツが置かれ、右側のキャンバスにパーツをドラッグアンドドロップで配置すると画面ができてしまいす。ではまず、どんなパーツがあるのかを見ていきましょう。

フォームの設定.png


ラベル
フォームにテキストを追加するパーツです。フォームにタイトルを付けたり、入力項目に説明を付けたりできます。
文字列(1行)
1行のテキスト欄を追加するパーツです。このパーツで追加したテキスト欄では、テキストを改行できません。
リッチエディタ
複数行のテキスト欄を追加するパーツです。
「文字列(複数行)」と異なり、フィールドに入力した文字の大きさや、色などを変更できます。
文字列(複数行)
複数行のテキスト欄を追加するパーツです。
数値
1行の数値入力欄を追加するパーツです。
計算
ほかのフィールドの値を参照して計算、または変換した値を自動入力するパーツです。
ラジオボタン
ラジオボタンのフィールドを追加するパーツです。一つだけ選択可能な選択肢項目に使用します。
チェックボックス
チェックボックスのフィールドを追加するパーツです。複数選択が可能な選択肢項目に使用します。
複数選択
複数選択が可能な選択肢のリストを追加するパーツです。
ドロップダウン
ドロップダウンリストのフィールドを追加するパーツです。一つだけ選択可能な選択肢項目に使用します。
日付
日付のフィールドを追加するパーツです。カレンダーから日付を選択できます。
時刻
時刻のフィールドを追加するパーツです
日時
日付と時刻を組み合わせたフィールドを追加するパーツです。
添付ファイル
ファイルを添付するフィールドを追加するパーツです。
リンク
Webサイトのアドレス、電話番号、またはメールアドレスを入力するフィールドを追加するパーツです。
フィールドに入力された値は、フィールドの設定に応じた種類のリンクになります。
ユーザー選択
kintoneの利用ユーザーから1人または複数人を選択するフィールドを追加するパーツです。
関連レコード一覧
ほかのアプリのデータをフォームに表示するパーツです。
ルックアップ
ルックアップ先として設定したアプリからデータをコピーするフィールドを追加するパーツです。
スペース
フォームにスペースを追加するパーツです。フィールドの表示位置の調整に使用します。
右端や下端をドラッグして、スペースのサイズを変更できます。
罫線
フォームに罫線を追加するパーツです。フィールド間の区切りに使用します。
右端をドラッグして、罫線のサイズを変更できます。
グループ
フィールドをグループ化して、グループ内のフィールドの表示/非表示を切り替えられるようにするパーツです。
フォームに配置するフィールドが多い場合に、フィールドをグループ化して、一度に表示するフィールドの数を減らせます。

だいぶ長々と説明してしまいましたが、これが多いか少ないかは、対象プロセスによりますし、どれだけ凝った画面が必要かによりますが、大方のものは工夫をしたり、ちょっとした裏技を使えばこれでできると思います。ただ、データ登録画面だからであって、オペレーション画面という捉え方をすると不十分さは否めません。これは、kintoneに限ったことではありません。業務システムのほとんどがデータ登録画面と一覧表と検索画面から成り立っていて、オペレーション用コンソール(ポータルとも違う)になっていません。これからの課題です。

パーツの中で特徴的なものに「グループ」というのがあります。これは今年の春のバージョンアップで追加されたもので、後で詳しく使い方は説明しますが、プロセスを構成するアクティビティをグループとして対応させることで表現力が格段に向上しました。折りたたみ機能もありますから、視認性もよくなって管理しやすくなりました。
      

■    kintoneを使ったアプリ作成手順(2)

今回からは、個別設定についてみていきます。

ステップ1 アプリの名前を入力
最初に、下記のような画面が出てきますので「アプリ名」を入力します。適当な名前を入れてもかまいませんが、それがどんなアプリであるかがわかるようなものにしてください。個人的な趣味のようなものとか、逆に大雑把な感じのものは避けましょう。よく、〇〇管理システムというような付け方をしますが、あまり感心しませんね。例えば、「見積管理システム」よりも、「特注品見積提示プロセス」といったようにします。入力したら保存を押します。

apurikannri.bmp
 


ステップ2 一般設定
次が一般設定になります。アプリの用途に合ったアイコンやデザインテーマを選ぶことになります。アイコンは候補の中から選ぶこともできますし、好きな画像をアップロードすることもできます。デザインテーマというのは、画面表示のデザインのことで、クリップボードとかバインダーといったものがあります。あと、アプリグループを設定することで誰でも入れるのとグループ限定にすることもできます。アプリの説明が必要なら書いておきます。入力したら保存を押します。

ippannsetteisumi.bmp
 




ステップ3 フォームの設定
アプリ名とアイコンやデザインテーマなどが設定されるとメインのフォームの設定になります。データの入力フォームを作ることになります。フォームの設定画面は下記のようになります。左側にパーツ(フィールド)が置かれていて、右側の空白のキャンバスに必要なパーツをドラッグアンドドロップして配置されます。
 

各パーツの説明は次回。