次は、10の提案価値ということになります。ビジネスモデルというのは最終的には顧客に対してどういう価値を提供するのかということになります。逆に言えば、顧客は自分が欲する価値を提供してくれる製品やサービスまたその提供者を選択するわけです。BMGでは次のような10の価値を提案しています。ではそれぞれを簡単に見ていきましょう。

(1) 新奇性
「新規性」ではありません。つまり単に新しければよいということではないのです。そのニーズを満たすものがなかったため、顧客自身さえ気づいていなかった新しいニーズを満たすものです。
(2) パフォーマンス
製品やサービスのパフォーマンスを上げて価値を生み出すことです。最速の処理スピードをもったコンピュータといったものです。ただ、これは製品やサービスだけではなく、圧倒的に短い納期なんていうのも価値となるでしょう。
(3) カスタマイゼーション
個人や顧客セグメントが抱える特定のニーズに合わせて、製品やサービスをカスタマイズすることで価値を生むことです。最近、受注設計生産や試作といったニーズが増えているように思います。これもカスタマイゼーションですね。
(4) 仕事を終わらせる
ちょっとわかりづらい表現ですが、顧客の抱えている仕事を手伝うことで価値を生み出すことです。例えば販売して終わりではなく、その後のメンテナンスも請け負うといった形で、アウトソーシングのようなものです。
(5) デザイン
優れたデザインにより差別化することです。単に機能的に優れているだけでは製品は売れない場合もあります。見た目のきれいさとか、機能美のようなものは今や非常に大事な要素となっています。アップル製品とかダイソンのデザイン性は有名ですね。
(6) 価格
低価格はよくある価値だといえます。やはり多くの顧客は安価なものを求めるものです。逆に価格を高くするという戦略もないことはないでしょう。ブランドに近い意味になります。今では、更に進んで無料提供の流れも広がっています。
(7) コスト削減
顧客のコスト削減に寄与することで価値を生み出すこともあります。最近の例でいうと、クラウドサービスなんかそうかもしれませんね。ITの「運用コストを格段に下げることに寄与しています。
(8) リスクの低減
商品やサービスの購入時に顧客が被るリスクを減らすことによる価値です。中古車の1年サービス保証とかITサービスレベルの保証といったものがこれにあたります。
(9) アクセスしやすさ
これまで製品やサービスを購入できなかった顧客にも利用できるようにすることで価値を生み出す方法です。例えば、大きな投資を分割して少額の商品にし買いやすくするといったことです。
(10)快適さ/使いやすさ
製品をより快適に使いやすくすることは大きな勝ちになります。iPodとiTunesの組み合わせで非常に使いやすい音楽プレーヤーになった例などはまさにこれです。

(注)BMGにはもうひとつブランドというのがあります。ただ、ブランドというのは長い時間で確立されるものだから、起業した時などは価値にはなりませんし、商品提供側から見るとブランドというのは経営資源の一つだとしたほうがよいので外してあります。
  

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