さて、3番目の「個人作業からチームワークへ」というのをみていきましょう。仕事というものは、特に会社の中で行われるものはほとんどが全く個人で独立してやるものではなく、複数の人間が関わって行われます。だからこそ、会社には組織というものがあるわけです。

最近ではネットが発達したから組織に属さないノマドワーカーなんていう人種も現れてきていますが、彼らだって、というより彼らこそチームで仕事をやっています。ただ、それはルーティンワークというのではなくプロジェクト的な動きにはなっていますが、より密な関係性を維持することが重要になっているように思います。

むしろ、企業の中のほうが個人的な振る舞いが多いのではないでしょうか。昔はそういった状況をよく見かけました。サラリーマンでも職人的な人が多かったのです。しかしながらいまだに変わっていない会社も少なからずあるのではないでしょうか。

ですから、業務にITが入り込んできた時、そうした個人の仕事を助けることが目的になっていました。すなわち、個人の仕事、作業が楽になるように機械が代わりにやってあげるというためのツールがITというわけです。従って、そろばんをはじく代わりに数字を打てば計算してくれるものでした。そこでの必要な機能は早く、正確に、大量に処理することです。

ところが、これだけ年月も経るとそうした処理マシンとしてのITはかなり行き渡りました。では普及した結果どうなったのでしょうか。みな仕事をITがやってくれていますか。どうも、ある程度は自動化も進み、生産性も上がってきたとは思いますが、ITでできない仕事がまだまだあるのが現状ではないでしょうか。残った仕事はどんなものなのか、おそらく個人のルーティンワークではないようですね。

非定型で複数の人が関係して進めていくような仕事が残ったように思えます。これは、実は昔は「タバコ部屋」で行われたものです。たばこを吸いながら関係する人たちが"摺り合わせ"てものごとを決めていたのです。これは、インフォーマルの世界ですから、表に出てこないのでごく一部の人だけが知っているというクローズしたものになってしまっていました。

これからは、こうした隠れた意思決定を表に出して、組織の皆が知った上で仕事を進めていくオープンなものにしていく必要があります。そのために、ITはどう使ったらいいのかを真剣に考えていかなくてはいけません。つまり、チームとしてコラボレーションを行いながら進めていくイメージです。まさに、個人作業からチームワークへの転換が重要なパラダイムになるのです。
  

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