今回から標題のような記事をシリーズとしてエントリーしておこうと思う。筆者が関わった事例をベースにしたBPM(Business Process Management)が成功するためのポイントについてである。BPMもだいぶ浸透してきているとはいえ、まだまだほんとうに理解されていないとか、成果を疑問視されたりしているところもあるので、実際の適用事例が語るところを示すことで認知度を高めたいと願っている。以下フェーズを追いながらどんなことをして、どんなことに注意しなくてはいけないのか、どうしたらうまくいったのかという点について記していくことにする。  
           
1. BPMの取組み       
(1) BPMを始めるきっかけ
まずは、BPMを始めるきっかけということを見ていきましょう。いきなりBPMをやりましょうとか、BPMS(Business Process Suite)を入れましょうかということはないと思います。もしそれであれば失敗するでしょう。ビジネス上の要請があって初めてその要請に応える手段としてBPMが採用されることになります。

ではそのビジネス上の要請というのはどういったものでしょうか。大雑把な言い方をするとビジネス環境の変化に対する対応ということなのではないでしょうか。経済状況が変化した、あるいは競争環境が変わった、消費動向や市場・顧客が従来と違ったものになったといったことが自分の会社に影響を及ぼす、あるいは及ぼそうとしているときに経営者は何らかの手だてを考えます。

その時にどんな変化対応の仕方をしたらよいのか、その時の新しいビジネスモデルはどんな形になるのか、変化対応するときの阻害要因は何なのか、それを乗り越えるための課題は何なのか、どれだけのリソースを投入すればいいのか、あるいは調達しなくてはいけないのかといったことの答えを見つけ出さなくてはいけないことになります。

本事例は、2008年に起きたリーマンショックで既存製品の売上が半減してしまったという製造業の中小企業のものです。大企業ならいざしらず中小企業においては主力製品でもあることから会社の存続も危ぶまれるというのもまんざら嘘ではない事態になりました。この製品は、ほとんどが標準の在庫品販売がメインですので、一気の景気後退でユーザの買い控えが起きたのです。

さて、こんなときはどうしたらよいでしょうか。景気の回復をじっと待つのでしょうか。そうは行かないのは誰の目にも明らかです。この会社では戦略を変えることを選択しました。ただあたりまえですが、戦略を変えるだけではなくそれを実行しなくてはいけません。掛け声だけでやれるわけではありません。そこで取り組んだのがプロセスを中心にして事業や業務を見直すことでした。そして、新しい戦略のもとに業績の回復に成功したのです。

【成功のポイント】
ビジネス環境の変化に対する対応力をつけるにはプロセス視点でビジネス活動を捉えること
  

  

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